アイテム施設

アイテム施設 あいてむしせつ

 核物質の保障措置に係るIAEAの査察検認において、核物質が密閉された単位体(燃料集合体等独立して計数できるもの)で扱われる施設をいう。アイテム施設に該当する施設には発電用原子炉、原型炉、実験炉、研究炉、臨界実験施設等がある。アイテム施設では、形態の変化がない燃料要素、燃料集合体、試験片等(アイテムと言う)が密封された状態で取り扱われ、その計量管理はアイテムID(標識)の確認を中心に実施される(含まれる核物質量測定は行われない。ただし原子炉施設においては、燃料を炉内から取り出した場合に生成、損耗量を計算し、核物質量に反映している。)。このため、アイテム施設の査察においては、アイテムのID確認、NDA(非破壊検査)装置による属性確認試験、封じ込め・監視による記録を中心に査察が実施されている。


<登録年月> 2010年12月

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