ループシール るーぷしーる
loop seal. 加圧水型原子炉の1次冷却系において、1次冷却材ポンプが気相を巻き込まないようにポンプの吸い込み側に設けられた配管の立ち下げ部分をいう。炉心を出た高温・高圧の1次冷却材は蒸気発生器で熱交換を行って冷却された後、1次冷却材ポンプを用いて再び炉心へ送り込まれる。このときに冷却材に気相(蒸気)が存在しているとポンプ流量が低下し、冷却能力に影響するおそれがあるため、気相がポンプに入ることがないよう、ループシールと呼ばれる構造を採用している。