出力急昇試験

出力急昇試験 しゅつりょくきゅうしょうしけん

 power ramping test。ジルカロイ被覆の軽水炉燃料はペレット・被覆相互作用(PCI)によって破損することがある。この破損の及ぼす各種パラメータの効果や、PCI破損メカニズムの研究のため低出力で長期間照射(ベース照射)した燃料棒の出力を急昇せしめ、−定時間保持する試験をいう。主として試験炉において、He−3などの熱中性子吸収材を用いたり、供試燃料棒を炉心に急速に接近させるなどして、試料に出力急昇を与える装置を用いて行う。また、発電炉において制御棒を操作して出力急昇試験を行うこともある。


<登録年月> 1998年04月

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