気液分配係数

気液分配係数 きえきぶんぱいけいすう

 gas−liquid partition coefficient。気相と液相が接触する系において、その系に含まれているある物質が両相に分配される度合を表すための数値。[液相濃度/気相濃度]の値で表される。気液分配係数は、格納容器スプレイなどにより、気相中に浮遊する放射性ヨウ素等を除去する場合などにおいて特に重要となる。例えば、空気中の元素状ヨウ素が水相に接触すると、ヨウ素はまず物理的に溶解し、ついで加水分解によって種々の化合物を生成し、最終的に平衡に達する。このように反応を伴うガス吸収は、単純なガス吸収と比較し、気液分配係数は非常に大き<なる。


<登録年月> 1998年04月

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