ATWS

ATWS えぃてぃだぶりゅうえす

 Anticipated Transient Without Scram(スクラム失敗事象)。原子炉の寿命中l回あるいはそれ以上起こると予想される運転時の過渡変動中に、原子炉スクラムが要求されたにもかかわらず、原子炉安全保護系(あるいは停止系)の故障のために原子炉がスクラムしない事象のことをいう。ATWS事象では原子炉はスクラム不能という状況下におかれるため、過渡中の原子炉の出力制御が困難になる。このため、事象が原子炉出力の高い状態で推移することが予想されるので、ATWSは原子炉の健全性に影響をもたらす可能性があるとして議論されている。1983年2月25日、米国のSalem1号炉で発生したトリップ・ブレーカの故障に起因する自動スクラム失敗は、ATWSを現実のものとして示した事象として最も注目を集めた事象の一つである。この事象では、運転員が早期にスクラム失敗に気づいて対処したため重大な結果には至らなかった。


<登録年月>
1998年04月




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