炭化ケイ素質（ＳｉＣ）のフィルタ。高温強度が高く、耐久性に優れている。フィルタ本体は、耐火断熱材を内張りした缶体内に、耐熱鋼支持板にフィルタエレメントを懸架されている。その機能は、ａ）固形ダストを捕集する、ｂ）未燃焼物質をエレメントの表面で捕集し、二次燃焼させる、ｃ）未燃焼ガスを二次燃焼させることである。高温の燃焼排ガスを冷却することなく処理できるため、排ガスプロセスの単純化が図られる。フィルタエレメントの平均気孔径は、約４０μｍであるが、１μｍ以上のダストは、殆ど捕集でき、１μｍ以下のダストに対しても高い捕集効率を有している。焼却炉排ガス中のダストの殆どは、フィルタエレメント表面に付着するため、圧縮空気を逆方向に流すことにより付着灰を除去し、付着灰量の増加により上昇した差圧を初期の値近くまで回復し、連続運転を可能にする。