雑固体焼却設備

雑固体焼却設備 ざつこたいしょうきゃくせつび

 低レベル可燃性雑固体廃棄物の減容、安定化(灰化)のための焼却処理設備。前処理系統、雑固体投入系統、焼却系統、排ガス処理系統、焼却灰処理系統より構成される。焼却系統は、起動時には加熱系からの加熱空気で廃棄物の着火温度まで予熱し、以後は、焼却炉本体の蓄熱量と廃棄物の燃焼による発熱により廃棄物の焼却を継続させる自燃方式である。排ガスは2段のセラミックフィルタと耐熱型HEPA(High Effiiciency Particulate Air)フィルタを組み合わせた高い除染率の排ガス処理系統で除塵され、冷却されたのち、放射線モニタで安全を確認しながら、排気筒より放出される。焼却炉内にたまる焼却灰は、冷却されたのち、ドラム缶に回収される。系統内は、放射性排ガスの漏えいを防ぐため負圧に維持されている。この焼却炉の特徴は、火格子がないこと、内部に突起部や可動部分がない単純な内部構造であることなどである。


<登録年月> 1998年04月

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