溶解した原材料(例えばポリエチレン)を特殊なノズルより吹き出して作られた中空円筒状の糸膜(中空糸膜)を用いたフィルタ。糸膜の太さは、外径は2mmから0.4mm前後である。中空糸膜の膜壁には、無数の微細孔(ポアという)が開けられている。多くの中空糸膜をU字状に束ね、その上端部をポリウレタン等により重合固化(ポッティング)して1本のモジュールとし、フィルタエレメントとして使用する。特徴は、a)単位容積当たりのろ過面積を大きくすることができる、b)ポアの孔径を自由に選定できることから、廃液の種類や性状に対して、幅広く対応することができることである。フィルタの本体は、下部容器と上部容器およびその間の管板より構成され、中空糸膜のモジュールが管板に装着されている。フィルタの再生は、処理水を逆流させて行う。