アラニン線量計

アラニン線量計 あらにんせんりょうけい

 Alanine dosemeter. アミノ酸の一種であるアラニンを用いた線量計。アラニンを主成分としたパラフィン、フイルム等で作られた固形素子に放射線を照射した際に、その吸収線量に比例して生じるラジカルの相対濃度を電子スピン共鳴(ESR:Electron Spin Resonance)を用いて測定する。固体の吸収線量計の中では最も高精度である。線量測定範囲が1〜105Gyと広く、また、高い精度と安定性をもつ。このため、取り扱いやすい基準線量計としてだけでなく、放射線照射プロセスにおける工程管理及び品質管理に用いる参照線量計として、さらに研究機関や使用施設間で素子を郵送・運搬することによる線量保証・線量相互比較等にも広く用いられている。


<登録年月> 2012年06月

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