放射線熱傷

放射線熱傷 ほうしゃせんねっしょう

 高線量の放射線を浴び、皮膚を構成する細胞が破壊されて潰瘍が発生し、火傷のような症状を呈することをいう。一般にγ線および高エネルギーX線による被ばく線量において、約2Gy以上の局所被ばくでは、被ばく部位に紅班や軽い痛みが生じる。3Gy以上では脱毛の症状が現れ、さらに高線量(約15〜25Gy)では水泡が形成され、20Gy以上では皮ふに潰瘍が形成される重度の皮ふ障害がもたらされる。25Gy以上の極端に線量が高い場合は、難治性の潰瘍や壊死を起こすこともある。


<登録年月> 2010年09月

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