放射性廃棄物処分のための施設である。日本においては、原子力施設において発生した廃棄物は、放射性廃棄物として、減容固化して、廃棄施設において保管してきた。 その後、原子力施設の解体、その他により、低レベルの固体状放射性廃棄物の発生量が増加してきた。その結果、その廃棄方法について検討する必要が生じてきた。放射能量の小さく、半減期の比較的短い放射性物質に限定するならば、外周仕切設備、内部仕切設備を装備した屋外設備に埋設し、廃棄物中に含まれる放射性物質の量が天然の放射性物質とほぼ同等のレベルに減衰するまで、監視することを条件に、廃棄物の埋設が可能となった。この施設を廃棄物埋設施設という。