ヘリウム原子核

ヘリウム原子核 へりうむげんしかく

 原子番号2、質量数4の元素であるヘリウム(He)の原子核のことである。ヘリウム原子核はα粒子とも言われ、ある原子核が崩壊してヘリウム原子核を放出し、原子番号が2、質量数が4だけ小さい別の原子核に変る過程をα崩壊(または壊変)という。α粒子がヘリウムの原子核に等しいことは、1909年ラザフォードとロイズによって発見された。α崩壊で放出されるα線は放射線の一種であるが、β線やγ線に比べて透過力が弱く、簡単に遮蔽できる。α放射性核種には、ラジウム、ウラン、トリウム等、天然に存在するものの他に、人工的に作りだすものもある。


<登録年月> 1998年02月

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