プレストレストコンクリート製原子炉圧力容器 ぷれすとれすとこんくりーとあつりょくようき
コンクリートは引っ張りに弱く圧縮に強いため、鉄筋コンクリートにおける鉄筋のようにテンドン(プレストレスト用鋼線)を張り巡らし、鋼線を緊張させることによって、コンクリートにあらかじめ圧縮力を作用させ、引っ張りに対する強度を増加させたものをプレストレストコンクリートといい、これで作った原子炉圧力容器のこと。このコンクリート圧力容器は、鋼製圧力容器と比較して、壁厚と大きさに制限がない、一箇所の欠陥が全体の瞬時倒壊を誘発する恐れがないこと、放射線の生体遮蔽を兼ねることなどの安全性上の利点を持っている。