プルームモデル

プルームモデル ぷるーむもでる

 排気筒から排出される煙などの大気中での拡散の様子をシミュレーションするモデルの一つ。ガウスプルームモデルとも呼ばれる。火力発電所からの環境汚染物質の排出に伴う環境影響評価のために開発されたが、原子力発電所からの放射性物質の排出による環境影響評価にも用いられている。このモデルは、排出ガスが定常的に放出され、地形が平坦で建物などの影響が無視でき、かつ風速場が時間的、空間的に一様であるという仮定に基づいて移流・拡散方程式を解くもので、排ガスは風下方向に直線的に流され、風向きの軸のまわりにガウス分布型で広がっていくと想定している。プルームモデルは簡便なために広く実用的に用いられているが、前提条件が単純化されているため、例えばプルームモデルでは直線として扱われてきた排ガスの軸の空間的、時間的な変化を考慮したモデルが用いられることもある。


<登録年月> 2010年10月

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