フィルムバッジ

フィルムバッジ ふぃるむばっじ

 個人外部被ばくモニタの1つで、放射線によるフィルムの黒化作用を利用したものである。γ(X)線、β線及び熱中性子線等の放射線がフィルムバッジに入射する場合、材質の異なるフィルタを通してできるフィルムの黒化度の差を利用して被ばく線量を評価し、かつ放射線の種類及び入射エネルギーを推定することが可能である。速中性子線はフィルムの黒化作用がきわめて小さいので、原子核乳剤を用いた速中性子線フィルムを用いる。速中性子線は、乳剤、フィルムベース及び包装材中の水素原子核を反跳し、この反跳陽子が乳剤中に飛跡を生成することを利用して、外部被ばく線量を評価するものである。


<登録年月> 1998年02月

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