特性X線 とくせいえっくすせん
各元素に固有な波長の線スペクトルを示すX線をいう。内部転換電子が放出されたあと、空孔のできた軌道に外側の軌道から電子が落ち込み、軌道電子のエネルギー準位の差に相当するエネルギーが特性X線として放出される。K殻の空孔がL殻またはM殻の電子によって満たされた場合、それぞれKα−X線、Kβ−X線、L殻の空孔が満たされた場合、Lα−X線と呼ばれる。