低減係数

低減係数 ていげんけいすう

 (1) 放射線の強さをパルスの数で計る計測器では、パルス数を計数回路を通して録数器に入力し、記憶・表示する。一般に録数器の計数速度には限界があり、入力パルス数が多くなると数え落しが出て来る。そこで計数回路から入力信号をする割合をたとえば1/100とか1/1000に低減し、録数器に送り、パルス数が多くなっても数え落しのないようにする。この場合の100とか1000という数を低減係数(スケーリング・ファクター)という。(2) 放射線被ばくにおける身体的影響は、高線量、高線量率での影響に比べ低線量、低線量率での影響は単位線量当たりでは小さい。この効果を表す数値として低減係数(DREF:正確には線量率効果係数)を用いる。ICRP(国際放射線防護委員会)では2を採用している。


<登録年月> 1998年02月

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