遅発中性子割合 ちはつちゅうせいしわりあい
核分裂で発生する平均中性子数のうちの遅発中性子の占める割合である。遅発中性子は核分裂の際即発中性子より遅れて発生する中性子であるから、この割合が大きいほど原子炉の急激な出力の変化を防ぐための制御を行う時間的余裕が大きいことになり、安全性が高くなる。遅発中性子比率はU−235では0.0065であるのに対して、Pu−239では0.0021と小さい。遅発中性子割合は燃料組成によって変化する。