<本文>
BWRの運転経験から、信頼性の向上、保守点検作業性の向上、定期点検期間の短縮、従事者の受ける
線量の低減などの改良策が出され、第1次から第3次にわたって改良標準化計画(昭和50年から60年まで)が実施された。改良型BWR(ABWR)は、この第3次改良標準化において取り上げられた。
ABWRについては、信頼性の向上、稼働率の向上、従事者の受ける線量の低減、
放射性廃棄物の低減、運転性の向上、経済性の向上、立地の効率化などの目標を掲げ、開発試験を実施してきた。比較のためにABWRと従来型BWR(第2次改良標準型BWR)との主要な仕様を
表1に示した。
このABWRに用いる
燃料集合体は1999年以降従来型BWR用の9×9型と同一のものを使用している(
表2および
図1参照)。
(前回更新:1996年3月)
<図/表>
<関連タイトル>
BWR用ウラン燃料 (04-06-03-01)
<参考文献>
(1)火力原子力発電技術協会(編):やさしい原子力発電(平成2年6月)
(2)原子力安全研究協会(編):軽水炉燃料のふるまい(改定新版)(平成2年7月)
(3)科学技術庁原子力安全局原子力安全調査室(監修):改定8版原子力安全委員会、安全審査指針集、大成出版(1994年10月)
(4)東京電力:柏崎刈羽原子力発電所原子炉設置変更許可申請書(平成4年10月)
(5)日本原子力発電:東海第二発電所原子炉設置変更許可申請書(昭和58年3月)
(6)中部電力:浜岡原子力発電所原子炉設置変更許可申請書(昭和62年10月)
(7)田辺、広瀬、土井:核燃料工学の基礎 第3回 軽水炉燃料(2)、日本原子力学会誌、Vol.46、No.6(2004年)、p.467−473